( SAB / SN )
AIRBUS A340
ベルギーのフラッグキャリアであるサベナ・ベルギー航空は2001.11.07、会社更生法による再建計画作成を断念、ブリュッセル商業裁判所から破産宣告を受けた。ヨーロッパの国営、旧国営航空の破産はこれが初めて。
サベナ・ベルギー航空はかねてから経営危機に直面していたが、アメリカで起きた「9.11同時多発テロ」の影響による航空需要の低迷で経営が悪化。さらにE.U.がベルギー政府に対して補助金支給や追加融資を認めなかったため、2001.10 会社更生法を申請し、ネットワークの整理などで再建を図る計画を策定していた。しかし、国内線に安定した基盤が求められないことや、緊密な関係にあったスイス・エアの経営危機、解体の影響などによる他社からの支援を受けられないなどの問題から破産に追い込まれることとなった。
(参考文献:月刊AIRLINE 2002.01 (No.271))
サベナ・ベルギー航空は、私が大好きな、ベルギーを代表するシュールレアリズムの画家「ルネ・マグリット(René Magritte)」の作品『空の鳥(1965)』を、1966年から1973年にかけて広告に採用した。そのことで、他の航空会社とは少しだけ違った思い入れもあっただけに、同社の倒産は残念である。
で、現在、ベルギーのフラッグキャリアは…?
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