T E S T  D R I V E

 

SUBARU IMPREZA WRX STi 試乗


New IMPREZA WRX STi

2002/11/24 午前、天気 小雨、路面 ウエット、試乗コース 国営昭和記念公園周辺

 

IMPREZAがマイナーチェンジを施され、発表になった。『東京スバル3周年記念 お客様感謝デイ』のこの日、営業マンのご厚意で、NEW IMPREZA(SEDAN) WRX STi (6M/T) に試乗させていただいた(^_^)v 試乗車はWRカー・テイストいっぱいのWRブルー・マイカ(写真参照)。

外観は顔つきが変わったことが主な変更点。丸目のコンビネーションランプから、異型のコンビネーションランプへ。今回の方が一般ウケはするかも?私は前モデル(GD/GG)の丸目(それもプロジェクターHIDロービーム仕様)が好き(*^_^*) テールランプも少し変わった。そしてヘッドランプとリヤコンビランプは同形状になっている。ユニーク!

WRXのフロントフード上に設けられた、インタークーラー・エアインテークは今回大型化された。外から見ても目立つが、乗ってみるとなお目立つ(^_^;) しかしIMPREZAは着座点が高く、視界がいいので意外と気にならなかった。

この車は競技用のベース車と言っていいもので、オーディオは無かったが、オートエアコンは付いていた。

本格的な専用バケットシートに座り、「さてエンジン始動!」とクラッチを踏み込んで…「うっ、硬い(^_^;)」。普段乗っている I's SPORT と違い、メチャクチャ、クラッチが硬い。280PS, 40.2kg・m のハイパワーエンジン(EJ20 TURBO)ともなると、クラッチの圧着力も相当なものということか。

セルを回すと自発光式のインパネが、車が目を覚ますかのように点灯する。まず針が光り、針がいっぱいまで振れ、メーター全体に灯が入り、針が指すべき位置に落ち着く…といった具合。計器がセルフチェックを行っているようで、面白い。発光色は赤。BMWのインパネを想像してもらえばいいだろうか。照度調整もできるし、発光色が赤ということで、目にも優しいかもしれない。ちなみに反射で見る緑は目にいいが、透過光(自発光)で見る緑は最悪。透過光の場合はアンバー系が目に優しい。

この車のミッションは6M/T。何と!スバルのオリジナル。シフトパターンは通常のR位置が6速となり、右にいっぱいに倒し、手前に引いてRとなる。誤ってRに入れることのないように、シフトレバーのリングを引き上げないとRにシフトできない。またRに入っている時は、A/T車のようにアラームが鳴る。これもまた、細かい配慮である。

ハンドルを切りスタート。今度はハンドルが重い(^_^;)太いタイヤ(225/45ZR17 POTENZA RE070)、クイックなステアリングギヤレシオのためだろう。若干小さめのハンドル、車の性格的なもの(味付け)もあるのかも。

走り始めると車が左右にブレる。この道は大型車も多く通り、かなりの轍(わだち)ができており、路面が濡れていることと幅広のタイヤのせいらしい。別の道に入るとブレは収まった。

ブレーキは前後ともブレンボの17インチ・ベンチレーテッド・ディスク。軽〜く踏んだだけでよく止まる。実に安心感のあるブレーキ。パニックして“ドン”と踏んでも、電子制御動力配分システム付スーパー・スポーツABSなので、車が何処かへ飛んでいったりはしないんだろうなぁ。

試乗車はDCCD(ドライバーズ・コントロール・センター・デフ)が付いていて、ロックからフリーまで任意に設定できた。通常はAUTOになり、A/T車のアクティブトルクスプリット4WDのように車に“お任せ”で走ることができ、試乗もAUTOモードで行った。途中、交差点を左折する際、助手席の営業マンがLOCKを体験させてくれた。前後直結で曲がると、いわゆる「タイトコーナーブレーキング現象」のようになり、ギクシャクしながら曲がっていった。これもまた初めての経験。

私は普段からあまり飛ばさない(踏み込まない)ので、広いストレートに出てもイマイチ踏み込めなかったけれど、それでも大パワーエンジンの片鱗は感じることができた。背中がシートに押しつけられる感じは、癖になるとコワいだろうね(^_^;)

一応6速にも入れてみることはできた。M/T派としてはギヤが6つも付いてると楽しい!自分の車だと、早め早めにシフトアップしていくのだが、乗り慣れない車で、WRX STi について話しながらなので、シフトアップをつい忘れたりして…(^^ゞ(ぶん回した訳ではないのだが)

実はシフトアップを忘れるくらい、エンジンが静かで滑らかだったのだ!今回WRX系の“進化”が目覚ましく、例えば排気管の設計を見直し、1-2気筒、3-4気筒をまとめる等長エキゾーストパイプとした。このことが中低域のトルクアップのみならず、エンジン音の静粛性にも効いているとのこと。だが、EJ20特有の“ドドドドッ”というBOXER SOUNDが消えてしまったことは、個人的には残念(T_T)

それにしてもトルクの太いエンジンというのはありがたいもので、適当に発進しても、交差点をゆっくり3速で曲がっても、エンストやノッキングの心配がまるでない。今日は試乗だったが、もしもこれを自分で手に入れて走り慣れると、なかなか楽しいものかもしれない。

超偏平タイヤ(45%)に脚も硬いはずで、シートもバケットシート。だが、乗り味は意外としなやかで、きれいな舗装の一般道を走る分には、乗り心地はよかった。しかしクラッチとハンドルが重いことを考えると、ロングドライブに出掛けようという勇気は湧いてこないなぁ(^_^;) それに車輌だけで約300万円。ハイオク仕様のエンジンに、10・15モード10.4km/lの燃費…My Car にするにはツラい。

でも、やはり力強いエンジンは魅力的。「次はEJ20(NA)にはステップアップしたいかなぁ」と思った試乗会でした。

NEW IMPREZA は WRX系から動き始めている(引き合いが来ている)らしい。不況とはいえ、進化の度合いが目に見え、なおかつ“いいもの”は、高くても売れるのだなぁと、変に感心している今日この頃である。

 

試乗を終えての帰り道、自分の車が軽いこと軽いこと(^_^;) クラッチとハンドルが軽い車がこんなに楽ちんとは…

私のIMPREZA I's SPORT のインプレッションはいずれまた…

(2002.11.27記)

 

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