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一足お先にっ! “ 次 期 L E G A C Y


New LEGACY 2.0 GT spec.B (5MT)

次期LEGACYの発表を一週間後に控えた5/18朝、「展示車が入ったので、良かったらコッソリお見せします!」と担当からのメールが入っていることに気付いた。“餌”に釣られ「これは行くしかないでしょう」と朝一で行ってきました(^_^)v

 

ウキウキで案内された駐車場の奥には、正に先週(5/11)カタログで見せていただいた、真新しい2台の“次期LEGACY”WAGONが!カタログ(平面)で見るのとは また違った、しっかりとした存在感を持って2台はそこにいました。

New LEGACY 2.0 GT spec.B (5AT)色は白と銀で、先代のLEGACYよりもさらに質感が増し、とても美しい車。展示車は2台とも 2.0 GT spec.B で、タイトル写真の白は5MT、もう1台の銀は今回新たにデビューした5AT。

ボディ外観は“ひとつの塊”、滑らかな継ぎ目のない外皮に覆われた…といった印象。成形技術・工作技術の進歩は目覚ましく、このようなきれいな車が作れるようになったのだと感じた。

すぐに運転席に座らせてもらい、まず感じたのがハンドル径が小さいこと。私が乗る IMPREZA I's に比べると一回り小さいものが採用されており、スポーティーな印象を与える。低めに設定された着座点、そのシートは“電動8WAY”「うーん、高級車だぁ」。小物入れも多く使いやすそう。オーディオは6連装CDチェンジャー付で、それもトランクではなく目の前のスロットから6枚のCDを呑み込むのだとか。世の中進んでいるんですね(^_^;) それとフットペダルはアルミペダルとなっており、ブレーキを踏み込んだ状態でアクセルペダルと“面一(つらいち)”になるという、ヒール&トウがやりやすいセッティング(^_^)b

エンジンは 2000cc DOHC TURBO (EJ20)。今回のモデルチェンジで、TURBO TURBINE は twin → single、素材はtitaniumになったとのこと。飛行機好きは“チタン”と言われただけで、ワクワクしてしまう(^^ゞ 当然レスポンスも向上しているのだろう。 タービン数を減らし素材を強くて軽いチタンに、また吸気マニホールドを樹脂製にするなど、様々な軽量化への工夫が見られる。

もうひとつエンジンに関して驚いたのは、「アクティブ・エンジン・マウント」なるものが採用されたこと。ハンドルを切る→車体がロールする→エンジンが“遅れて”ロールする、というのが普通の車なのだが、この GT spec.B は車体のロールレートに合わせてエンジンも“付いてくる”のだそう。これによりコーナリング・フィールもさらに良いものになっているらしい。まぁ、いろいろ考えますなぁ…(-.-)b

エンジンを掛けると、自発光式のインパネが目を覚ます。New IMPREZA WRX STi と同じタイプのもの。私このパターン、結構気に入ってます。5MTのシフトノブ(ロッド)は IMPREZA I's よりも短く、ストロークも短くてよりクイック、スポーティなもの。これは扱いやすそうで、楽しそう。エンジン音についてはボクサーサウンドは消え、実に静かで滑らかな印象のもの(基本的に New IMPREZA WRX STi と同じエンジン) 。そして高回転まで軽く吹け上がり、よく回る。今回 100kg の軽量化をしたとのことだが、そのうち 25kg はエンジンで稼いだのだとか。ってことは今までも「SUBARU 4WDはよく曲がる」と評判だったが、“頭”が軽くなった分、より曲がる車になったはずで、ますます走りが楽しい車になったということだ。ちなみに SUBARU 4WD は、かねてから海外では用いていた Symmetrical AWD (All Wheel Drive) という呼称を国内でも用いることとした。これからは SUBARU の4WDはAWD と呼びましょう!ちなみに見せていただいた2台のGTのタイヤは215/45R18、ビックリ( ・_・;) 駆動系の最終減速比(ファイナル・ギア・レシオ)もこのタイヤに合わせて、GT spec.B 専用の設定とか…

ストライカー(上)、ドアキャッチャー(下) (写真はWAGON 3.0R)いろいろと説明を受けた中で特に印象に残ったのは、やはり安全に対する設計だろう。ひとつはエンジンフードを開けると見える、フロントフェンダー上端部。ここはぜひ実車を見に行って欲しいのだが、普通エンジンルームの鉄板とフェンダー上部はしっかりとした板同士が溶接されている。しかし New LEGACY では「穴を開けた“比較的弱い”板」でフェンダー上部を支え、この部分を潰れやすくすることで、対人事故の際、人に対するダメージを最小限にしようとしている。これは大変良いことであるし、恐らく軽量化にも一役買っているはずで、一石二鳥であると言える。

もうひとつは側突の際に効く、後席ドア部分の工夫である。ドア下部の角部分に直径15mm程度のピンが出ており、ドアを閉めるとこのピンとサイドシルの“切り欠き”が「がっちりと」咬み合うことになる。こうすることで側突の際、このピンがドアを引っ張る形でドアが車内に飛び込むことを防ぎ、乗員を守るのだそうだ。

猛禽類のような眼エアバッグについては、運転席・助手席は当たり前で、サイドエアバッグも付く。また、最近日産がCFで盛んに宣伝している、衝突時に首を保護する“アクティブ・ヘッドレスト”も採用された。

私が気に入った細かな点を上げると、猛禽類のような眼(プロジェクター・ヘッドライト)。LEDリヤ・フォグランプ。ドアミラーに内蔵された(補助)ウインカーランプ。先代よりも明るい紺色になった“スバル・オーナメント”。控え目な“ルーフエンド・スポイラー”。

LEDリヤ・フォグランプラゲッジルームにも多くの工夫が見られた。例えば、トノカバーは後端が分割され、バックドアに取り付いている。このためトノカバーを閉めた状態でも従来より広い開口が得られ、荷物の積み下ろしが楽になった。また、ラゲッジルームを広く使いたい時、従来はリヤシートのロックを外し「よいしょ」と倒していたが、今度はロックリリースボタン一発で「バタン」と前方に倒れてくれる。

担当に「この車のエンジン・フード、従来のSUBARU車と比べて何か変じゃないですか?」と言われ、よーく見比べてみると…気付きましたよ、ウォッシャー液の吹き出し口が無い!エンジン・フードの後端に上手に隠されていた。この位置からでも、ワイパーアームに干渉することなく、うまく吹けるそうだ。何とウォッシャー液は霧状に、従来より広い面積に吹き付けられるのだとか。 吹き出し口のないエンジン・フード、美しいです。

ウインドウ・ガラスは見事なフラッシュ・サーフェースそして、そして…ビックリするくらい見事なフラッシュ・サーフェース。特に後席窓と荷室窓は“真っ平ら”!また、下回りも実に丁寧にパネルが貼ってあり、当然空気抵抗低減に効いており、高速走行時の安定性は群を抜いているとのこと。

 

とにかく今回発表になった LEGACY は、目覚ましい進化を遂げた。これでお値段ほぼ据え置きというのだから…この車は正直「売れるな」と思いました(^_^)b 発表からしばらくは混み合うでしょうから、少し落ち着いたらまた“目の保養に”行ってみたいと思います。New LEGACY、お薦めです!車好きの方、ぜひディーラーで実車を見て下さい。完成度の高さに目を見張ることと思います。

(2003.05.18記)

 

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