2004/12/18

　　富 弘 美 術 館

先日ラジオ(AM)を聞いていたら「富弘美術館は新しい建物が間もなく完成し引越をするため、4/15まで休館となる」と言っていた。現在の建物での最後の企画展『ありがとう』を開催中ということで、行ってみることにした。

私の両親は以前行ったことがあるらしい。人混みが苦手な父も、母に説得されて富弘氏の作品を鑑賞し、感激したとのこと。

私の家から『富弘美術館』がある草木湖の畔、群馬県勢多郡東村までは100km以上あるわけで、いつものパターンで「往路・高速、復路・一般道」と思ったのだが、位置的にあまり高速を使うメリットがない。そこで結局往復とも一般道を使うことにした。

相変わらずうちのNAVIは細い道に誘い込む。嘆きつつもNAVIの設定のチェックもしていない(^^ゞ　今日も美術館まで10kmを切った辺りで、国道から車一台がやっとの村道（？）に誘い込まれ（まぁ引き返さない私も私なのだが）、対向車が来ないことを十分に確認しつつ「ターマックコースだぁ！」と楽しんだりもして…(^_^;)

走りながらIMP.の窓の汚れも気になっていたので、草木ダムでゆっくり休憩。窓を拭き、サイドとドアミラーに“ハイドロテクト”を塗布。自宅を出たのが07:10、美術館には11:00に到着。自宅からここまで、114kmであった。夏場は観光バスが大挙して押し寄せるらしいが、12月も半ばを過ぎるとシーズンオフということで、駐車場も空いていて助かった。

星野富弘、東村が生んだ『詩画作家』。彼の名前を知らない人でも、どこかで彼の作品を目にしたことがあるだろう。画と詩を一枚の中に描き込む独特の画風。主に花や野菜などを取り上げ、実に細かい部分まで描き込まれており、そこに詩が書き込まれる。

中学校の教師であった富弘氏は、クラブ活動指導中の事故で頸髄を損傷、手足の自由を失う。やがて口に筆をくわえ、文字や絵を書き始める。「口で描いたのだ」というだけでも驚きなのだが、実際に彼の作品を目にすると「こんな繊細な表現ができるものなのか」と、本当に驚かされる。またそこに一緒に書かれている“詩”に心打たれるであろう。

母が彼の作品を好きなこともあり、例えば、何年かに一度自宅に掛けられるカレンダーなどで、富弘氏の作品をチラッとくらいは見たことはあった。しかし、今までじっくり見たことはなかったのである。今日は幸いにして来館者が少なく、作品一枚一枚をじっくりと鑑賞することができた。

その画一枚一枚を見ながら、詩の一篇一篇を読みながら、心洗われるような感動を味わってきた。そして作品を鑑賞しながら思っていたことは…

特に今年は、少年犯罪に代表されるような「とにかく自分さえよければ、自分の欲求が満たされれば、他人の命さえどうなっても構わない」という犯罪が多かったように思う。「金が欲しければ、相手を殺してでも奪う」「相手が気に入らなければ、殺してしまう」こうした犯罪が、特に今年、特に青少年に多かったように思う。

こうした子供たちに、富弘氏の作品を見せたら何か変わるのではないだろうか？彼らに欠けている何か、彼らがなくしてしまった何かに、ひょっとしたら気付くことができるのではないだろうか？

将来、私が人の親になることがあったら、子供が富弘氏の作品の意味を理解できないうちから、何度でも見せに連れて来たいと思った。

来年4/16『“新”富弘美術館』がオープンする。いままでの美術館の概念を打ち破る、斬新かつ富弘氏の作品の持つ優しさとも、上手く融合した素晴らしい美術館となるようである。山の中の美術館、多少不便で遠いところかもしれないが、ぜひ、足を運んでみて欲しい。決して後悔はしないはずだから…

さて、ここ『東村立富弘美術館』は群馬県。となれば帰りのコースはいつもの通り。昼食は「桐生織物観光センター」で、「うどん、そば食べ放題」。食堂のお姉さんともすっかり顔なじみ(^^ゞ　そのあとは、スバリストとしては外せない「富士重工・矢島工場」脇の道を通って帰ってきた(^_^)v

で、ついでに「東京スバル、CAR DO スバル立川」に寄ってみたら…真っ赤な IMPREZA S203 が展示してあるではないかっ！S203については、またそのうちに…IMPREZAのページ、TEST DRIVEのコーナーにでもアップしましょうか。あっ、もちろん試乗車はありませんよ。私のHP、他に適当なページが見あたらないもので、「IMPREZA→TEST DRIVE」あたりにアップするのがいいかなと…(^_^;)