T E S T  D R I V E

 

SUBARU  FORESTER STi Version 試乗


FORESTER STi Version

2004/04/25 午前、天気 晴、路面 ドライ、試乗コース 国営昭和記念公園周辺

 

2004/04/24,25の両日、プレ(プチ?)お客様感謝デー開催ということで、担当セールスからお誘いの電話をいただいた。彼ともしばらく会っていないし、無料点検もやってもらえるということで、4/24に顔を出してきた。そこでお会いしたFORESTERのオーナーさんから「格安のアーシング・キットが売られている」との情報を得て、私もすぐに購入(^^ゞ 翌4/25再びディーラーにお邪魔して、 アースの取付けをして頂く間に、セールスのS氏が…

S氏:「FORESTER 乗ってみます?」

私 :「FORESTER ですかぁ?」

S氏:「STi Version 2.5 TURBO ですよ」

私 :「え゛? 2.5 TURBO ですか? でも… AT ですよね?」

S氏:「いえいえ、以前お乗り頂いた IMP. STi と同じ 6MT ですよ(^_^)b」

私 :「いゃ〜、またレポート書かなきゃいけなくなっちゃうなぁ…(^_^;)」

などと言いながら、試乗させて頂きました(^_^)v

先に言っておくと、実は私、FORESTER は発売当初、嫌いな車だった。それはあくまで見た目だけのことだったのだが、「(普通の)乗用車ではない。HILUX SURF や PAJERO でもない…」という“中途半端な車”という印象しかなかったのだ。このことはセールスにも“自白”済み(^_^;) 最近はそんな印象もなくなっていたのだが、さてさて初めて乗るFORESTER 。どんな感じの車なのだろう?

FORESTER STi Versionデザイン的には2代目となると思うが、私は初代よりも2代目が好き。顔つきもだけど、特にテールランプを含めたリアビューは、かなり気に入っている。試乗車はピュアホワイト。IMPREZA SEDAN の白はかっこいいけど、FORESTER の白も結構決まってる(^_^) STi Version ということで、フロントグリルとリヤゲートには、さりげなく STi のエンブレムが付く。フロントグリルはやはりメッシュがいいねー。STi と CROSS SPORTS で標準。LEGACY のメッシュグリル(オプション)もかっこいいし、私の IMP.は…丸目だからオプションパーツもう作ってないか(;_;)

運転席のドアを開けると…シートは本格的なフルバケット(^-^)b STi のロゴ入り、座り心地も良い。この車の全高は1550mm。横に立ってルーフが目の横に見える高さ。乗車してシートに座った状態でも、地上に立ったときの視点とあまり変わらず、これが高すぎず低すぎずのなかなか良い視界を提供してくれる。ボンネットにはインタークーラー用の大型インテークがついており、まぁ邪魔といえば邪魔なのだが、(私のIMP.で)カーナビのモニタによって隠される範囲と大差ないわけだし、ボクサーエンジンのお陰でボンネットは低く抑えられているわけで、直6、V8などの高級サルーンとは違い、視界は良好!

全幅は1735mmと少々幅広ながら、普通に道を走る分には何の違和感も恐怖感もなく、実に快適なサイズ。前方の見切りも良く、ドアミラーによる後方視界も十分で、乗りやすい車であった。全長は4445mm。LEGACY T.W. 4680mmよりも短いことも、運転のしやすさに効いているのかもしれない。またホイールベースについても FORESTER 2525mm、LEGACY T.W. 2670mmとこちらも短くまとまっており、よりきびきび走れたり、取り回しもより楽なのかもしれない。

IMP. STi 6MT はクラッチ、ハンドル共にかなり重く、「気軽に乗るには、ロングドライブには…チョット」という感じであったが、この車はほど良い、安心感のある重さ。ハンドルの重さは、IMP. STi よりは軽く、LEGACY よりは少し重い感じだろうか。ある程度の力を入れてしっかりと操舵する感じが、いかにもスポーティーな印象。6MTのシフトノブはもちろんショートストロークで、大きく動かす私のIMP. I's sport 5MT のシフトフィールとはかなり異なるものであった。発進前に何度かシフトしてみて、感触やシフト位置を確かめてからのスタートとなった。普通の5MTと比べるとかなり硬めの印象だが、その“ゴリッ、ゴリッ”というシフトフィールは、いかにもスポーティーな感じで、安心感も与えてくれた。

室内はまずまず静かで、漏れてくるエンジン音も音量・音質共に耳障りではなかった。窓を閉め切り、エアコンを使っての試乗であったこともあり、225/45R18 BS POTENZA RE030 が発生するロードノイズも気にはならなかった。カーオーディオは7スピーカー。低音を専門に受け持つウーファーを搭載していることで、迫力の低音を響かせてくれる。今日のソースは『SINGLE COLLECTION/宇多田ヒカル』を選んで持って行ったが、FORESTER はなかなかご機嫌な音を聴かせてくれた。

2.5 BOXER TURBO実際に走ってみて、そのエンジンのパワーには圧倒されるものがあった。国内初の2.5 BOXER TURBO。AVCS(可変バルブタイミング)や電子制御スロットルの採用で、265PS、38.5kg・m というビックリするようなパワーを発生する。「正直2500rpmまでで十分でしょ(^_^;)」という印象。発進から、1速、2速…と上げていく時に、2500rpmを超えたあたりから爆発的なパワー を発生するので、今日の試乗では3000rpmあたりまでしか回すことはしなかった。本当にそれで十分な加速が得られる。周りの車に付いていくどころか、速く走れそうなくらいであった。LEGACY 3.0R の試乗では4000rpmまでは回したと思うが、FORESTER の方がパワフルで、そこまで回してみる気にはなれなかったし、その必要もなかった。もっともLEGACY 3.0R 4000rpm の時は、80km/h くらい出てたっけ…一瞬だけど(^^ゞ

ハイパワーということは=燃費が悪いというわけで、10・15モード 10.0km/ (10モード 9.0km/ 相当)。まぁ 2.5 TURBO であることを考えれば燃費はいいのかも知れないが、小排気量で軽量の車と比べれば、燃費はかなわない。ただ「回さなくても十分に走る車」なので、うまく走ればかなり良い燃費をたたき出すこともできるのではないだろうか?

2.5 BOXER の 証 !?38.5kg・m というトルクのお陰か、あらゆる速度域でアクセルを踏み込むだけですぐに加速する。このことはいわゆるアクティブセーフティに効いてくる。自動車評論家の三本和彦氏が「パワーは麻薬だ」と同時に「パワーに余裕のある車は、そのパワーを危険回避にも使える」とよく言っているが、そのことを実感する試乗だった。自制心を持った大人が乗ると、大変に愉しい車と言えるのではないだろうか。

試乗コースには若干タイトなカーブもあり、ちょうど車に慣れてきた頃にそのカーブにさしかかる。ブレーキを使わずシフトダウンで減速し、アクセルを開け気味にカーブに入ってみた。背が高すぎないFORESTER のボディと水平対向エンジンによる低重心と相まって、なかなか愉しいコーナリングを味わった。45%の扁平タイヤ、スポーツサスペンションも効いているのだろう。ロールが小さく、安心感のあるコーナリングであった。またステアリングもクイックであり、左右に切り返したときにも実に愉しかった。

ブレーキはフロント/リヤとも、ブレンボ製ベンチレーテッドディスク。何も語る必要はないでしょう。優しく踏むだけで、十分に効くブレーキでした。

意外とFORESTER は乗りやすく、2.5 TURBO というハイパワーエンジン、6速のマニュアルトランスミッション、硬めの足回りなどにより、実に愉しい車に仕上がっている。これが約300万円で手に入るのだから、資金に余裕のある人にとってはかなりお買い得という印象を持った。車内の広さや、荷室についても十分だし、私も将来家族が増えるようなことがあったらFORESTER もいいかも知れない。

 

試乗を終え自分の車に乗り換えたら…ハンドル、シフトレバー、ペダル…すべてが軽く(^_^;) シフトがブニョブニョだわ、発進でアクセル踏みすぎて3000rpmも回してしまうわ 、ブレーキの効きは甘いわ(^_^;; まぁすぐに感覚は戻ったけれど、FORESTER STi の安心感がチョット羨ましいやまさんでした。あの6速のトランスミッションだけでも My IMP.に欲しい気もする。仮に載せられたとしても(サイズ的には可)、かなり重くなるし、とってもバランスの悪い車になってしまうなぁ…(^_^;)

(2004.04.26記)

 

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