T E S T  D R I V E

 

SUBARU New LEGACY B4 3.0R spec.B 試乗


LEGACY B4 3.0R spec.B (6MT)

2004/10/31 午前、天気 曇、路面 ほぼドライ、試乗コース 国営昭和記念公園周辺

 

2004/10/30,31の両日、東京スバル5周年 秋のお客様感謝デー開催ということで、担当セールスからお誘いの電話をいただいた。DMでは「立川店は新店舗建設中につき“感謝デー”は中止、日を改めて後日開催」の案内が入っていたが、結局「無料点検(10ポイント点検)もやりますので、ぜひいらしてください」とのことだった。

そ・し・て…(^-^)b 私は知らなかったのだが、LEGACY 3.0 に 6MT モデルが追加になったそうな。「試乗車があるんですが、乗りに来ませんか?」とのお誘い。「え〜6速ですかっ?(*^_^*) 行く行く行く行く(^_^)/」って感じで、マニュアル大好きの私は日曜の朝一番に乗ってきました!

 

【新車情報(tvk)風に(^-^)→】今日の試乗車は、スバル レガシィの追加モデルとして2004/10/19に発表・発売となった「LEGACY B4 3.0R spec.B」です。今回発表になった 3.0R spec.B は、既に発売されている 3.0R のスポーティーモデルとしての位置づけになるもので、セダン(B4)、ツーリング・ワゴンともに6速のマニュアル・トランスミッションのみの設定となっています。今回試乗した B4 のカラーは、写真のとおり「アトランティックブルー・パール」です。なおオーディオは、メーカーオプション設定の「マッキントッシュ・サウンドシステム」が装着されていました。

LEGACY B4 3.0R spec.B (Rear View)外観は、フロントグリル周り、フロントバンパー下部を 3.0R 共通のデザインとしている(ここで2Lモデルと見分けられる)。ヘッドライトは、従来の3.0Rではクロムメッキ?としていた部分を、3.0R spec.Bでは艶消し黒?としたことで、より“シャープな目つき”となった。テールのデザインも LEGACY 全グレードで共通であり、3.0R spec.B もグレードを示すエンブレム等がないので、デュアルマフラーであることと“新★★★”であることから、「3.0Rだろうなぁ…」とかろうじてわかる(^_^;)

LEGACY B4 3.0R spec.B (Side View)タイヤは 215/45R18 で 2.0GT spec.B と同規格のものを採用。3.0R の 215/45R17 よりも1インチ大きいものとなっている。このタイヤを見ても、グレード名を見ても「3.0R を 2.0GT spec.B 風にチューンした」という感じがするが、さてさてその乗り味はどんなものだろうか。

運転席のドアを開けると…やはり目が行くのが、6MTシフトノブ。IMPREZA WRX STi や FORESTER STi Version と似た形状のもの。カタログによれば「球形をベースにしながら上部を偏平にすることで、フィット感を増したMTシフトノブ」とのこと。その言葉どおりに、よく手になじむ、操作感の良いシフトノブであった。

3.0R spec.B コックピットIMPREZA WRX STi (2.0 TURBO), FORESTER STi Version (2.5 TURBO), LEGACY 3.0R spec.B (3.0 NA) はいずれもスバル製の同じ6MTを積むが、それぞれのエンジンや車の性格に合わせたチューニングを行っている。IMPREZAや FORESTERでは、ショートストロークで「ゴリッ、ゴリッ」という感じの“堅め”のシフトフィールであった。あれはあれで車の性格にも良く合っており、まぁ良いものであったが、LEGACYの6MTは、ストロークを少し大きめに取りゴリゴリ感もなく、“LEGACY”という車のイメージに合った、扱いやすそうなシフトフィールに仕上げてある。 また写真からも分かるとおり、フットペダルはアルミパッド付きスポーツペダルとなっており、スポーティーな印象を受ける。

早速乗り込んでみる。シートは標準のファブリック。やはりLEGACYの シートは座り心地がよい。以前にも書いたが、特に太ももの辺り、硬くはないがしっかりと支えてくれる。クラッチを踏み込んだ状態でも、太もも部分の感触は良好。運転席は8ウェイパワーシートであり、スイッチを軽くスライドさせるだけでシートポジションは連続的に微調整できる。前後のみを調整した。My IMP.と異なり、座面が低く「足を真っ直ぐにけり込む」ような感じでクラッチを踏み込む。スニーカーは運転に向かない「底が厚め・硬め、かかとも硬め」のもの。足首部分がアキレス腱に当たって、チョット気になった。助手席の営業にも「そんな遠めでしたっけ?」と。彼は、マニュアルを運転する時の私は比較的シートを近めにすることを知っている。ATでも「反っくり返って」運転するようなことは、決してしない。後で思ったのだが、座面も上げてみれば良かったのかもしれない。ちなみにMy IMP.の座面は最も下げて乗っている。

IMP.オーナーの私がLEGACYを運転して違和感がなく愉しいのは、どうやら“同じスバル製の車だから”ということもあるようだ。多分どちらの車も、フロントガラスの面積が大きくAピラーの傾斜がきつい。そして頭上高に比較的余裕があり、フロントガラス上端(=ルーフ前縁)が視界に邪魔にならない。このことで圧迫感のない快適な視界を得られている。たまに乗ることがあるTOYOTA CARDINA(VAN)は、どうも圧迫感があっていけない(-_-;) ドライビングポジションも、ど〜もしっくり来なくて、運転していて落ち着かない。友人にCALDINA GT-T(ST215W?)に乗っている奴がいるが、今度運転させてもらおう。乗用なら少しは印象が違うかもしれない。

エンジンスタート。言うまでもなく、静か。エンジンそのものがFLAT 6なので、静か。さすがはLEGACY、防震、遮音も万全で、静か。ほどよい重さのアクセルペダルを踏み込んで、「こんなもんかぁ」とあまり聞こえないエンジン音と相談しながら、太いトルクのエンジン「エンストの心配なんかないんだよなぁ(^_^)」と言いながらクラッチをつなぎスタート。

何のストレスもなく“スーッ”と加速していく。後の車が気になることなどない。この気持ちの良いリニアな加速感は、電子制御スロットルも効いているらしい。そこそこの坂でも4速でスイスイ登っていく。パワーのない車ではエンジンが“嫌がっている”音と振動が出るような坂、あるいは速度からでも、4速のまま気持ち良く加速していく。実に愉しい!

3.0R(5AT)の試乗の時には「思い切って踏んでみてください」と言われ、高回転域でも振動が出ないFLAT 6を感じた同じ道で、今日は6速に入れ60km/1500rpmでおとなしく走ってみた。ただ流しているだけ(アクセルをわずかに踏んでいるかどうか)ならノッキングも起きず、瞬間燃費は…15〜20km/Lだっただろうか?この車は、数日間モータージャーナリストへ貸し出されていたそうで、試乗開始時点では燃費が5km/L台だったが、試乗が終わる頃には7km/L近くまで伸びていた。別に燃費良く走ろうと思ったわけではないが。

3.0R spec.Bは、タイヤのせいなのかギヤ比なのか?実は3.0R(5AT)よりカタログ燃費が悪い。3.0R spec.Bは9.8km/L、3.0Rは11.6km/Lとなっている(B4、T.W.とも)。しかしInfo-ECOモードを上手く使い渋滞のない道であれば、そこそこの燃費が出るのではないだろうか。

やはりマニュアル車には“操る愉しみ”がある。交差点の右左折、コーナーに進入する時など、6、5速→3速と好きなようにシフトダウン。ブレーキだけに頼らない減速、コーナーの立ち上げに向けアクセルを開け気味に安定したコーナリングと、「自分で走らせている」という感覚が愉しい。

コーナリング時のロールも穏やかでしっかりしていた。215/45R18にBILSTEINダンパーと聞くと、私のような素人は「足回りガチガチなのかなぁ…」と思いがちだが、スプリングのバネ係数なども「LEGACY 3.0Rだぁ…」とじっくり詰めて、この乗り味になったのでしょう。私のIMP.は、やはり柔らかめでロールレートも速いか…(^_^;) IMP.では車が違いすぎるが、LEGACYはやはり安心感が違う。路面からの蹴返しもきちんとあるので、路面状況もつかみやすい。車の性格、設計思想が違うのだろうが、ZERO CROWNは「とにかく静かに、どんな路面も滑るように走る(路面の凹凸を拾わない)」と誰かが言っていた。まぁ「そういう車が好きな(よりお金に余裕のある)方は、そちらをお選びになればいいでしょう」という感じですか。

そしてこの車は、3.0L 250PS/31.0kg・mと十分すぎるパワーを発生するエンジンを積んでいる。この有り余るパワーを、マニュアル・トランスミッションで好きなように引き出して走ることができる。正に "Control, and feel.", "I feel LEGACY", "Think, Feel, Drive" であった!(^-^)b

試乗車のオーディオは「マッキントッシュ・サウンドシステム」。今日持ち込んだソースは「breeze 〜 crossover best selection」。運転を愉しむことと、エンジン音などを聞くことを意識したので、今日はあまり「マッキン」はチェックしなかった。それでも、豊かな低音、音の広がり感、目の前に音が生き生きと飛び出してくる感じは…やはり良いものだと思った。 私がLEGACYを買うことがあれば、オーディオは間違いなく「マッキン」を選ぶだろう。

 

いくつか気になった点を挙げておく。

まずエンジンについて。停車中、アイドリング状態で、時々(周期的だったか?)シートが左右に細かく“ブルブルッ、ブルブルッ”と揺さぶられるような振動があった。十分にエンジンが暖まっている状態であり、オーディオ(CD)の低音による振動でないことも確認した。この車固有の不具合?なのか(あるいは不具合ではないのか)、3.0R spec.Bはそうなのか、3.0R(5AT)も含め EZ30エンジンはそうなのか、そこのところは不明。5ATのB4 3.0RとT.W. 3.0Rの試乗では気付かなかった。(エンジン以外にも震動源はあるだろうか?)

ワイパーが視界に入り込んでくる点。それほど気に掛かるものでもないのだが、ルームミラーで見えるリヤワイパーは結構太く、「もう少し細くするか下げられたら、後方視界がより広がるのに…」とは思う。先代B4のリヤワイパーのアームは金属製の細いもので、ハイマウントストップランプをかわして、その先(ブレード部)は曲げて下げられていた。今流行の樹脂製のワイパーアームになり(対歩行者安全の絡みもあったっけ?)仕方ないことかもしれないが…

フロントワイパーも“高級車?”にしては見え過ぎかなぁ…と。フルコンシールドの車も多くある中で…とは思ったが、逆に考えれば、SUBARUは水平対向エンジンでエンジンフードを下げられるからこそワイパーが目立ってしまうとも言え、フードまで考えれば他社(他車)より視界は良い。また今回、シートの上下を調整しなかったこともフロントワイパーが目立つと感じた一因かもしれない。

 

試乗を終え自分の車に乗り換えたら…FORESTERの時と同様に(あの時ほどではないけれど)、ハンドル、シフトレバー、ペダル…すべてが軽く(^_^;) シフトのブニョブニョ感とハンドルの軽さは特に感じた。すぐに感覚は戻ったけれど、FORESTER STi Version や LEGACY B4 3.0R spec.B の 6MT のしっかり感がやはり羨ましく感じられた。

ハイパワーNAエンジン+6MTで成立させたLEGACY 3.0R spec.B。ターボエンジンにはないリニアで、パワフルだがマイルドな加速感。実に愉しい車であった。ターボが好きな人はともかく、2.0GT spec.Bの5MTオーナーに「何で、後から出すのぉぉぉ!」って言われるんじゃないかな?(^_^;;

(2004.11.08記)

 

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